異所性蒙古斑
異所性蒙古斑とは
蒙古斑は、出生時から1ヶ月ころまでに主にお尻の部分を中心に確認することができる青色の母斑のことで、黄色人種に多くみられます。
人種に関わらず、母親の胎内にいる時に真皮の層(青く見える深さ)にメラノサイト(色素細胞)が残存していることで起こると言われています。
蒙古斑のうち、通常発生する臀部・腰仙部以外の部位にできたものや、その範囲が広い場合を異所性蒙古斑と言います。
蒙古斑も異所性蒙古斑も、成長とともに6〜10歳くらいまでに薄くなることもありますが、異所性蒙古斑に関しては、臀部の蒙古斑に比べると自然に消える可能性は少ないとされています。
治療に関しては、濃いもの、広いものに対して保険適応のレーザー治療が可能です。
Qスイッチルビーレーザーを照射し、ピンポイントでメラニンを破壊します。
治療回数については、色の濃さや範囲などによって個人差があります。広い場合には分割して照射したり、基本的には複数回照射を基本とします。同部位では3ヵ月以上期間を空けて行います。(1部位5回まで)
また、合併症等が出現した際には間隔を延長します。
レーザー後の色素沈着の可能性など踏まえ、ご相談の上、自然消退を待ったり、薄い場合などは特に経過観察とすることもあります。
注意点(合併症)としては、レーザーにより色素脱失、色素沈着、肥厚性瘢痕、熱傷などがみられる可能性があります。(30〜60%)
治療の際には輪ゴムではじかれたような痛みがあります。照射時の痛みをできるだけ軽減させたい場合は、施術前に麻酔クリームを使用します。
治療後は、数日間軟膏を塗布し、保護します。
また、治療後1~2ヵ月の間はしっかりと日焼け止めと保湿を継続していただきます。
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