ボトックス・ヒアルロン酸・糸(スレッドリフト)について
ボトックスやヒアルロン酸などの注入によって、しわやたるみの改善に効果があります。
当院では厚生労働省が認可しているボトックス・ヒアルロン酸を使用しています。
その他、スレッドリフトと呼ばれる糸を顔に埋入する施術が可能です。
ボトックス
表情じわは、表情を作るときに筋肉が収縮することによって現れます。
ボトックスを注入することにより収縮する力を弱め、眉毛や目尻などの顔にできるしわを緩和したり、咬筋に注射する事で食いしばりや歯軋りを予防します。
またボトックスは、発汗を促す神経伝達物質を遮断する作用もあります。注入した周辺に効果が現れるため、脇汗の治療としても有効です。
一定期間で効力がなくなりますが、1週間程度で安定し通常3~4ヶ月持続します。
施術によるリスク・副作用について
治療部位によって異なります。眼瞼下垂、眉毛下垂、眉毛挙上、複視、内出血、頭痛、左右差、表情の違和感など。
症状には個人差がありますが、1週間から1カ月程度で治まります。
注意事項について
影響を及ぼす恐れがあるため、妊娠中および授乳中、アレルギー既往のある方、慢性呼吸器疾患、筋弛緩薬内服中の方の治療はできません。
小児、高齢者(65歳以上)は接種できません。
投与後は脱力感や筋力低下、めまい、視力低下が現れることがあります。運転など、危険を伴う機械の操作はご注意ください。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸はもともと体内にある物質です。体内のさまざまな部分に存在し、多くの水分を保持しています。
ヒアルロン酸を注入することで、涙袋や唇、顎などのボリュームを出し、フェイスラインを整えることが出来ます。
一定期間で効力がなくなりますが、通常12~24ヶ月程度持続します。(個人差や製剤の種類、部位により異なります)
施術によるリスク・副作用について
内出血、感染、痛み、浮腫、左右差、理想像とのズレ、入れすぎによって透けて見えるなど。
非常に稀ですが血流障害(皮膚壊死や失明)の報告もございます。
注意事項について
影響を及ぼす恐れがあるため、妊娠中および授乳中の治療はできません。
投与後は一過性に膨らむ可能性があります。また、注入後24時間はメイク・飲酒・運動を控えてください。
注入部位周辺に強い痛みを感じたり、腫れや色味の変化など皮膚状態に気になる事がある場合は、すぐにご連絡ください。
ヒアルロン酸分解注射
ヒアルロニダーゼ (ヒレネックス)は注入したヒアルロン酸を分解する酵素です。
ヒアルロン酸注入後、希望通りの仕上がりではない場合に、ヒアルロニダーゼ(ヒレネックス)を注射することでヒアルロン酸を分解し改善します。
施術によるリスク・副作用について
紅斑、浮腫、重度のそう痒、蕁麻疹、注射部位の疼痛、小血腫といった形で発現する局所的炎症反応が生じることがあります。
稀に咳や嚥下困難、眩暈、まぶたや目の周り・顔・唇・舌の腫れやむくみ、大きな蜂の巣状の腫れ、あきらかな皮膚の変色、胸の圧迫感、異常な疲労や脱力感等の症状がみられる事があります。その場合は出来るだけ早めにご相談ください。
未承認機器に関する注意事項について
ヒアルロニダーゼ(ヒレネックス)は医薬品医療機器等法の承認を得ていない未承認の製品です。
当院ではFDA承認のヒト由来のヒアルロニダーゼを米国より輸入し、使用しています。
国内において承認されている医薬品はありません。
糸(スレッドリフト)
たるみの改善、シワの改善を目的とし、体内で吸収分解される糸を顔に埋入する施術です。
通常、注射による麻酔で施術を行います。毛髪内、生え際周囲に針が通過するための傷口ができますが次第に閉鎖していきます。
施術によるリスク・副作用について
- 皮下や粘膜下の内出血、血腫の形成。
- 顔面を動かす際におけるひきつれ、違和感や痛み。特に糸の入っている部分を触ると痛みを感じる事があります。
- 左右の非対称や凹凸。それらが生じた場合はスレッドの追加や位置の調節が必要な場合があります。
- 糸の挿入部や留置部における皮膚の陥凹や隆起、糸の露出や排出。
- 挿入部を触った時に糸が触れたり皮膚の表面から糸が透けて見えたりする事があります。
- 感染や炎症の発生、腫脹。
- 神経損傷に伴う知覚過敏、顔面神経損傷による運動障害。
- 挿入部の傷跡や同部の色素沈着の発生。
- 何らかの硬結や肉芽腫の形成。
注意事項について
事前確認 |
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治療後の注意点 |
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未承認機器に関する注意事項について
- この治療法で用いられる医薬品・医療機器は、国内において薬機法上の承認を受けていません(未承認の医薬品・医療機器については、厚労省「個人輸入において注意すべき医薬品等について」をご覧ください)
- 国内販売代理店経由で入手
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